トルコ料理の話で、ヨーグルトが出てきたので、ここで、ヨーグルトの話をおひとつ。
トルコ人にとって、ヨーグルトは欠かせません。
生活する上で、切っても切れない間柄。
食べることはもちろん、やけどをしたときなんかも、ヨーグルトをぬると良いといいます。
やけどの傷ををカバーし、ヨーグルトの水分がやけどを癒してくれるのです。
そんなヨーグルト。
もともと遊牧民のトルコ人にとって、ヨーグルトはなくてはならない必需品。
田舎に行けば、あちこちで新鮮な搾りたての牛乳が手に入るので、自家製のヨーグルトは当たり前。各家庭で、ヨーグルトを作ってしまいます。
作り方は至って簡単。
よーくわかした牛乳に、家で残っていたヨーグルトをひとさじポチョンと加え、鍋ごと毛布でくるんで一晩置けば、ほ〜ら、ヨーグルトの出来上がり!
これだけで、とってもおいしいヨーグルトが出来るのです。
できたてヨーグルトは、自然な甘みがあって、絶品!
最高のごちそうです。
なかでも、できたてヨーグルトの上に薄ーく張った膜”kaymak(カイマク)”は、特別な存在。
そこだけをそーっとすくって、お皿にのせて、パンと共にいただきます。
そして、後のヨーグルトは、といえば。
もともと作るときに直径50cmくらいの深鍋にドーンと作るので、日本のプレーンヨーグルト500ml入りを大きなサイズと認識している日本人にとっては、とてつもなく大量。
こんなもの本当に食べきれるのだろうかと思いますが、これが、食べる食べる!
料理にそのまま添えたり、中にきゅうりを入れてサラダ感覚でさっぱりと食べる。
煮込み料理やスープのベースに使う。
スパゲッティやマントゥ(トルコ風ラビオリ)に、ソースとしてかける。
野菜の素揚げを、ソースのようにつけて食べる。
などなど。
味は、塩味。
もしくは、これにすり下ろしニンニクを少々。
ヨーグルトと思って食べると、なんだこれ?と違和感がありますが、これも慣れれば、なかなかおいしく、病みつきになる味です。
そうこうしている間も、じわじわと発酵を続けるヨーグルト。
そのうち、酸味が出てくるので、そうなればもう、トルコのヨーグルトドリンク”アイラン”にして、飲んでしまいます。
このアイランも、甘〜い”飲むヨーグルト”に慣れた日本人の期待を見事に裏切って、”塩味”。飲むときに、さらに塩をふって飲む人がいるほどです。
でもこれが、トルコ料理にはぴったり!
いつでも手軽に飲める庶民の飲み物代表選手です。
そうこうしているうちに、いつしか大鍋のヨーグルトは空っぽに。
そしてまた、ヨーグルトを作り、食べて、飲んで、また作り…。
トルコ人の一生と切っても切れないヨーグルトのお話でした…。
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