日本の主食は、といえば、ご飯。
それでは、トルコの主食は?
答えは、パンである。
トルコ語では、ekmek(エキメッキ)。
パンと一言で言ってもいろいろあるが、一般的なのは、バケットタイプのいわゆるフランスパン(somun ekmek ソムン エキメッキ)。
日本で見かけるフランスパンよりこころもちポッチャリしている。
食べてみると、外はパリパリ、中はふんわりフカフカ。
これがもう、何ともいえずおいしい!!
街の至る所にパン屋があって、いつも焼きたてのおいしいパンが手に入る。それを1センチ厚さくらいにスライスし、料理と共に食べるのである。
これに負けずとも劣らないのが、もうひとつのパンの代表選手、”ピデ”。
トルコ風ピザもピデと言うが、この場合は、ナンのような平たいパンのこと。
トルコ東部は、もっぱらこのピデの方が主流で、バケットタイプのものより、断然需要が多い。
直径30センチくらい。丸くて平たいパンで、表面は、作るときに指の形を付けるので、ぼこぼこしている。
それをちぎって食べる。
ソムン エキメッキがパン工場などで、電気釜で大量生産されるようになったのに比べ、このピデは、全て手作りである。しかも、ちゃんと火を入れた昔ながらの釜でなければ作れない。なかなか味のある素朴なパンである。
その他、レストランでケバブを頼むと、肉に添えられて出てくるのも、このピデの小型版のようなもの。名前も同じピデ。
イスタンブールなんかでは、ラマザン(断食)の間だけ、ピデが出まわる。その名もラマザンピデ。
ピデは、全工程手作りなので、イスタンブールのような大都市では、需要に追いつけず、ラマザンの間だけ出回るのだという。
ただし、普通のピデが小麦粉と塩が主原料なのに対して、ラマザンピデはバターが入ったり胡麻がかかっていたりするので、少し味は違う。
これもなかなかおいしいので、この時期旅行をしてラマザンピデを見かけたら、是非お試しあれ!普通のレストランなんかには出てこないので、パン屋さんに行って買いましょう。
村では、中華鍋をひっくり返したような鉄板の上で焼いた、うす〜いsac yekmak(サジ エキメッキ)や、冬中食べるための保存用パリパリパンtandir ekimek(タンドゥル エキメッキ)、小麦が採れない地方で焼くとうもろこしの粉のパンmisir ekimek(ムスル エキメッキ)、等々。
各地方独特のパンもあり、挙げだしたら、きりがないほど多種多様である。
この、いろんな種類のパンを、トルコ料理と共にほおばる。
どのパンもバターを付けたりするのではなく、そのまま食べる。パン自体に得も言われぬ味があり、パンだけ食べていても満足できるが、その素朴な味が、さらにトルコ料理の味を引き立てる。
最高の贅沢だ。
あぁ、トルコの主食は奥が深い…。
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