その昔、アルトゥノワで開かれた、伝統的な結婚式でのこと。
河の畔で松明が焚かれ、料理がふるまわれ、盛大な結婚式が行われていました。
夜も更けた頃、突如として月食が始まりました。
当時、月食は不吉なものとされていたので、めでたい結婚式が台無しになるのを恐れた花婿の母、"Pembe HAN"。
辺りが暗闇に包まれたとき、お皿にろうそくを立て、それに火を灯しました。
そして、それを花嫁と花婿、式に来ていた若者達に渡し、彼女自身もそれを手に、式場へと入っていったのです。
このすばらしさに見とれたのは、"Zurnacı Başı"。
この不吉な夜更けを、昼の華やかさに変えた見事な演出に感嘆し、その華麗な動きに合わせて、音楽を奏で始めました。
そして、それに導かれるようにして、40の太鼓と40のズルナ(オーボエに似たリード楽器。トルコの民族楽器の一つ。)がそれに音を合わせ、一つのメロディーを作り上げたのです。
そうして、今日のチャイダチュラの音楽ができあがったのだと云われています。
|