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我が田舎エラズーで、タドゥム村に行ったときの事。
ここには、”クラックプナル”という冷たい湧き水が流れている場所があって、そこでお昼にしようという事になった。
日本ならここで、おにぎりのお弁当を持って水筒にお茶、というところだけれど、ここはトルコ。
準備したのは、パンに肉、トマトにきゅうり、ピーマン、タマネギ、パセリ。そして、マンガル。(炭火焼コンロ)
どうも、そこでバーベキューにしようという事のようだ。
畑仕事のトラクターの後ろに大人数で乗り込み、ガタゴト揺られていざ、出発!
着くと、皆慣れているのか手際よく、(元々トルコ人女性たちは、集まって一緒に料理する事が多いので、打ち合わせなしにすぐ役割分担ができてしまうのが凄い!)炭をおこし、下ごしらえしてあったミンチ肉を串につけてアダナケバブを準備し。
そしていつも驚くのは、その場でサラダを作る事。
普段からまな板をほとんど使わないので、ナイフを使って上手にトマトやきゅうりを手の中で切っていき、みるみるうちにおいしそうなサラダが出来上がる。塩を振り、レモンを搾ってオイルをかければ完成!
その横では、ゴザではなく、大きな絨毯!?を敷きくつろぐ叔父様たち。
湧き水には、丸ごとのスイカ、大きな瓶に入ったアイラン(ヨーグルトドリンク)、そしてコーラを冷やし、そばにある木には、ロープを渡して作った手作りブランコで子供が遊んでいる。
何とものどかで贅沢な時間である。
焼けたアダナケバブを平焼パンに挟んで頬張り、こんがり焼けたピーマンの皮をむいて塩をかけていただく。
ラムチョップにかじりつき、アイランを飲む者、コーラを飲む者…。
トルコ絨毯の上で、おしゃべりにも花が咲き、肉の焼き終わったマンガルの上には、いつの間にか、チャイポットが置かれ、チャイが沸いている。
こんな所でチャイまで沸かすのかと驚いていると、出てきたのは、いつものチューリップ型のチャイグラスに山盛りの角砂糖。こんな物まで持ってきたのか…。
いつもの、家で使うガラス製のチャイグラスを片手に、砂糖たっぷりのチャイをカチャカチャかき回すスプーンの音と、おしゃべり、木のさざめきと水の流れる音…。
家の中の日常を切り取って、料理からチャイまで、すべて自然の中に持ち込んで、普通に自然に過ごす事のできるトルコ人。特に気負う事もなく、すべて自然にこなしてしまえるところは、遊牧民の血なのだろうか。
座っている私達の横を通りすぎていく羊と羊飼いを眺めながら、何とものどかで優雅な時を、ごく当たり前に過ごすおおらかなトルコ人を、ちょっとうらやましく思ったのでした…。

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